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名古屋市民休暇村キャンプカウンセラーの会

キャンプカウンセラーの会の歴史

昭和48年5月18日の名古屋市民御岳休暇村開村にともない、同キャンプ場の運営に関わるキャンプカウンセラーが、名古屋市内及びその近辺の四年制大学1・2年生を対象に募集された。これに対し、開村準備期間の47年度にカウンセラー1期生が、開村した48年度に2期生が誕生し、名古屋御岳キャンプカウンセラーの会(NOCC)が設立された。

創設期

昭和48年から当初の5年程は会としても、またキャンプ場としても創設期と言えるであろう。この時期は、年間の研修計画や事業計画から各種技術の資料類、そして、御岳のカウンセラーの在り方に至るまで、全ての面において、その基本線を模索している時期であった。
 およそ、この5年間で、新期生募集から歓迎キャンプ、本キャンプ前の各研修、ワークキャンプ、トレーニングキャンプ、そして、本キャンプ、反省会、冬季合宿、救急法研修などの一連の研修、事業が定着した。
 キャンプ場の施設面も充実、公社のPRも巧を奏し、開村5年目には、キャンパー数も2倍近くの伸びをみせた。

第一次おんたけこども村が実施された頃

昭和52年から自主企画の「おんたけこども村」が開催された。これは、親も引率者も来ないこどもだけの参加によるキャンプであることから、単に休暇村キャンプ場の利用率をアップさせたと言うだけにとどまらず、カウンセラーとしての実力、真価が問われるキャンプであったと言える。
 こども村キャンプは、自主性、創造的にキャンプを運営できる反面、自主企画であるため、安全面、健康面での責任も増し、特に、小学校低学年のキャンパーに対しては母親代わりとも言うべき細心の注意を払う必要があった。こういった点からカウンセラーとしての取り組み方が重要であったし、回を重ねる毎にキャンパーの経験者も増え、プログラムの充実、展開が要求された。
 この頃のキャンプ場の盛況は、こども村と共にあったと言っても過言ではないし、カウンセラーもまたこども村と共に成長していったと言えるであろう。

転換期

昭和54年から55年にかけて、カウンセラーの会で独自の自主キャンプを行ったり、他キャンプ場でも活動したりして、カウンセリング技術の向上をめざすカウンセラーの会と、全て1テント1カウンセラーだったものを、3テント1カウンセラーへと移行していこうとする公社事務局との間でキャンプ場運営に関する認識の違いが生じ、何度か話し合いを重ねたがシーズンオフになっても折り合いが付かず、どうしても来シーズンも御岳キャンプ場で活動したいと言うメンバーによって、再度話し合いの場がもたれ、新しく名古屋市民休暇村キャンプカウンセラーの会が設立された。

カウンセラー10周年から長野県西部地震の頃

昭和58年、御岳休暇村と共にカウンセラーの会も10周年を迎えた。この年の11月にカウンセラー10周年記念行事が、カウンセラーの会、井桁の会主催により、セントラルロッジとキャンプ場で盛大に実施された。1日目の夜には、ロッジ食堂で立食パーティー、宴会場で2次会。2日目は、記念撮影、キャンプ場での軽スポーツ、レクリェーション大会を行い、現役、OB・OG共に仲間たちとの交流を深め10周年を祝ったのである。
 翌59年の本キャンプ終了後の9月14日、マグニチュード6.8の長野県西部地震が王滝村を襲い、キャンプ場も大きな被害を受けた。この地震によるイメージダウンで翌年以降のキャンパーは激減、自主企画の「おんたけこども村」も、中止されることになった。
 昭和63年11月には、カウンセラーの会、井桁の会主催による、15周年パーティーが名古屋市内のホテルで開催された。

第二次おんたけこども村開催から20周年へ

地震以降中断されていた「おんたけこども村」が、平成2年4月に再開が決定された。キャンプの目標、運営方針、カウンセラーの配置、プログラム内容等は、第一次こども村の頃と大差はないが、名古屋市のみの後援であった第一次に対して、地震後の再開というハンディを覆すべく、市教育委員会からの、後援も取りつける事ができた。井桁の会としてもできる限りの協力を約束した。しかし、再開までの、5年のブランクにより、スタッフ数名を除き未経験者ばかりの受入体制は、技術不足、経験不足を痛感させられた。
 その後、その反省をもとに、カウンセラー個々人が経験と努力を重ねることによって、あらゆる面で少しずつ余裕が生まれ、職員と一体と成って更に、前向きに取り組んでいるところである。
 平成5年には、開村20周年事業として休暇村セントラルロッジに天文館が完成。今後のキャンププログラムへの活用、展開が期待される。この夏の、OBキャンプでは、おんたけまつりが盛大に行われ、ひとりひとりが持ち寄った記念となる品を、タイムカプセルに詰め、キャンプ場のとりで広場前に埋めた。そして、11月14日、20周年記念パーティーが、催されることとなった。

「20周年記念誌」より